学校生活の様子

1学年総合的な学習の時間「探究学習ガイダンス」

    7月5日、宮城大学の三浦幸平先生をお招きして、総合的な学習「探究学習ガイダンス」を行いました。本校では「探究的な学習」を1学年から実施します。今回は夏休み明けからスタートする本格的な研究活動に先立ち、「研究とは何か」「研究で気をつけることは何か」というテーマで講演をいただきました。

    前半は、先生の自己紹介を交えながら、「問題の前提条件を正しく把握することが大切である」ということや、「研究の結論とは分析の結果であり、自分の意見ではない」という、研究の基本的な注意点を教えていただきました。また、「研究」と「科目の学習」の違いについても、問題の設定や解決までにたどりうる手順というポイントから、ご指導いただきました。

    後半は、先生のご専門や大学でのご指導内容をベースに講義をいただきました。「グラフ」や「一筆書き」を例に、与えられた問題を抽象化することで解決への糸口を探り、「答えはこうではないか」という仮定を法則として一般化するプロセスを体験しました。またその過程で、仮説を立てるためにはある程度の量のデータが必要であること、データにはイレギュラーなものもあり得るということも実感できたと思います。

    講演の最後には、物事を暗記することだけに頼らない「学び」の重要性から、「探究心を持って学ぶこと」の意義について、メッセージをいただきました。大学の先生と接し、講演をいただくことは一年生にとっては初めてのことだったので、貴重な経験になったと思います。