2学年館プロ探究講座「デジタルファブリケーション」
7月11日(金)7校時、2学年の総合的な探究の時間(館プロ)において、宮城大学事業構想学群 土岐謙次教授、益山詠夢准教授を講師として、「デジタルファブリケーション」についての講座を開催しました。
本校は昨年度より、高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)の採択校として、3Dプリンターやレーザーカッターなどのデジタル関連機材のほか、デジタル技術を活用したものづくりができる「DXラボ」という教室を整備しました。
今回、生徒の視野や発想を広げるため、宮城大学のお二人の先生方を招き、3Dプリンターなどを活用してどのようなことができるのか、宮城大学での授業におけるデジタルものづくり分野の取り組みや、社会におけるお二人の研究や実践事例などを紹介していただきました。今回学んだことを活かして、今後、自分たちが構想したものを実際に製作してみるなど、試行錯誤をしながら探究活動を進めていってほしいと思います。
以下、2年生生徒の感想です。
・デジタルと自然、デジタルと伝統という組み合わせでものづくりをしたり、デザイン的にも機能的にも優れたものを作ってみたり、デジタルでできるものづくりの幅広さを感じることができました。このような機会は滅多に訪れないので今回お話を聞くことができて良かったです。
・3Dプリンターが学校にあることは聞いていましたが、今までその利用方法もそれを活かせる活動もあまり想像できておらず、今回の講義を通してきちんと学ぶことができました。具体的には、大規模な建築をする際に、同じ形状で、大きさの比率だけ変えればミニチュアサイズで実験できると言う点が新しい視点でした。私たちの力だけで実際に建物を作ることは難しくてもそのような機械たちを使えば家同様の設計下での実験が可能になるため、例えば地震に耐える設計を比べてみたり、絵だけでは想像しにくい家具の配置を考えて高齢者や幼児、障害者と向き合うときの注意点をより視覚的に捉えやすくしたり、福祉や震災の問題に繋げられそうだと言うことを学べました。また漆やサトウキビなど材料にも目を向けることは、強度や使い勝手以外にも地球規模の課題解決に繋がるとともに、地域や国の伝統にも貢献できると思いました。これらの視点を頭に入れておくことで、ただの物作りではなくなり、環境のことや利用者のことを考えられた、より素晴らしいものになっていくと感じました。これらの新たな視点を大切にして、今後の探究活動に活かしたいと思っています。